脳と音楽
今から一ヶ月程前に行われた(月日が経つのは早い・・・泣)、
「脳と音楽」
川崎和男 × 茂木健一郎 @兵庫県立美術館
デザインディレクターで医学博士でもある川崎和男先生と
NHK「プロフェッショナル」でおなじみ、脳科学者の茂木健一郎先生
両氏の対談イベントです。
第一部はスペイン? から招かれたオペラ歌手によるプチコンサート
第二部は川崎和男先生によるプレゼンテーション
第三部は両氏の対談
というプログラムでした。
両氏共、生で拝見するのは初めて、実際拝見して拝聴して、この両氏はやはり
天才だ!!と思いました。
まず、第二部の川崎先生のプレゼンテーション、
かっこよすぎ です。
MacBookを2台駆使、会場正面壁いっぱい使用したに巨大2スクリーン、
Boseスピーカーで mariah carey の music box をバックミュージックに
http://www.ouzak.co.jp/080430platon2008.html
金沢21世紀美術館に収蔵されているご自身のプラトンのオルゴールの紹介
などされました。
ご自身の著書「プレゼンテーションの極意」でも述べられていますが、
パワーポイントは創造性を失うということで、パワーポイントを使用しない
プレゼンをずーっと昔から提唱されています。
パワーポイントを知らないと、プレゼンできないと言われているような、この
ご時世で。
もちろん、この時も、パワーポイントではない、音と画像を駆使した、ご自身
の手で作られたプレゼン。
しびれました。
阪大のお偉い先生方々の前では怒られたそうですけど。
「講義は静かに粛々とやるもの・・・」 だと。(笑)
そして第三部の対談へと続きます。
まず、川崎先生、
「こんな場所でコンサートやるなんて信じられない。
音響が全く考えられていない、そもそも建築家って音響のこと知らない人
多いんだよね~~。」
と世界のANDOを一刀両断。会場は爆笑の渦。
確かに、第一部のコンサートでは吸音されているのかどうか分かりませんが、
フローリングのまっ平らな会場で音、反響しまくり。
日本でちゃんと音のこと考えられて作られたホールは愛知県立芸術センター
ぐらいとおっしゃってました。
そして、女性の皆さん、ちゃんとした音響システムで
美しい音楽を聞いていると美しくなりますよ。
とも。
肌が美しくなるそうです。
確かに、同伴されていた3人目(笑)の奥様、モデルみたいに美しかったですよ。
きっと、素晴らしい音響環境で、素敵な音楽にふれていらっしゃるんだろうなと。
茂木先生も素晴らしいメッセージを残してくれました。
違和感ある人を大切に-
脳には「ミラーニューロン」っていうのがあり、それは人のまねをする細胞で、
一緒にいる時間が長い人と行動が似てくる、なのでいつも近くにいる伴侶は
慎重に選びなさい。(笑)
でも、好きな人とばかり寄り添っているとそれで、脳の成長、人間の成長は、
止まってしまう。あえて苦手だと思う人と寄り添ってほしい、気付きがあるはずだ。
これからは多様性のある人間が必要だ、もっと日本が活気付く為に。
だから関西の皆さん、川崎先生を大切にして下さい。(笑)
ってなことをおっしゃってました。
川崎先生は、学生の頃医者を目指すも、浪人中に美大進学に変更、美大卒業後
東芝に勤務。インダストリアル・デザイナーとして活躍中、30歳を前に不慮の交通
事故で車椅子生活を余儀なくされます。
その後独立して、ご自身の車椅子(ニューヨーク近代美術館に展示)は勿論、持病
である心臓病にして、どうせなら移植した心臓でなく、自分で美しくデザインされた
人工心臓を入れたいと、これぞ正真正銘、本物のデザイナーです。
「日本酒から人工臓器」 に至るまで
「タワシから原子力機器」 に至るまで
もう、本当にありとあらゆるものをデザインされています。
グッドデザイン賞の審査委員長を勤められていたこともあります。
ご自身の著書「デザイナーは喧嘩師であれ」の通り、常に社会に問題を
投げかけ、前を向いて戦ってこられた、デザイナーです。
(っていうか私の中では、いつも喧嘩してるイメージ・・・笑)
この川崎先生、ご自身の研究室のある大阪大学で教授もされています。
大阪大学 中之島センターで公開講義もされていて、時間帯も18:00~と一般の方々
も聴講出来るようになっていますので、興味のある方はゼヒ聴講してみて下さい。
(1学期が終わりましたので、2学期からの受講になります)
私も2回程聴講しましたが、どんな分野の人でも楽しめる、とても、面白い内容の
講義ですよ
lAlLaPalOoZaくんも日本にいるならゼヒ!!
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